植威 http://uei-garden.com 庭園設計・施工・管理/建築・外構のトータルデザイン/ランドスケープデザイン Sat, 17 Jun 2023 00:04:34 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.9.9 ポーランド人、土屋モニカさんが執筆した熱い日本庭園の本 http://uei-garden.com/%e6%9c%aa%e5%88%86%e9%a1%9e/works11/ Fri, 16 Jun 2023 23:14:28 +0000 https://uei-garden.com/?p=2406 土屋モニカさんとの出会いは2020年、ホームページ問い合わせから取材希望との連絡を頂いたことがきっかけでした。ご自身の日本庭園好きが高じて執筆しようとなったそうなのですが、私たちのつくる庭はどちらかというと、いわゆるトラ […]

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土屋モニカさんとの出会いは2020年、ホームページ問い合わせから取材希望との連絡を頂いたことがきっかけでした。ご自身の日本庭園好きが高じて執筆しようとなったそうなのですが、私たちのつくる庭はどちらかというと、いわゆるトラディショナルな日本庭園ではないというか、どちらかと言うと現代住宅に合うナチュラルな庭が多いので、最初は取材先がうちでいいのかな?なんて風にも思いました。しかし話をしていくうちに、私たちが持っているデザインの芯の部分にある日本的な考え(自然を切り取るとか借景の概念、茶庭に見られるような必然の美しさ、わびさびのような精神性)にすごく感銘を受けられ、取材協力をさせて頂く事となりました。

本の題名は「Kolaż o ludziach i Naturze. Moja droga ku japońskim ogrodom」日本語では「人間と自然についてのコラージュ。日本庭園へ向けて私だけの道」となり、沢山の京都の和庭、老舗の造園屋さんや材料屋さん、そして私たちのような新しい世代の造園屋など、取材先は多岐にわたり写真も綺麗で多いので、かなり見ごたえのある本になっています(ポーランド語版のみ)。

本の中身の一部を紹介すると、ポーランドの方々が理解しやすいように日本庭園の説明をイラストで説明されている部分があります。ユーモアも感じますし、とても丁寧に書かれた本なのだという印象を受けます。

▲ 亀、鶴、船など、表現している内容を解りやすくイラストで描いている。

私たち植威については、現代住宅に合わせた庭のデザインを和の精神を持って行っている、というような紹介をして頂いています。

ポーランド人、土屋モニカさんが執筆した熱い日本庭園の本
ポーランド人、土屋モニカさんが執筆した熱い日本庭園の本
▲ 京都三条のアパレルショップの坪庭や植威モデルガーデンの紹介も。
ポーランド人、土屋モニカさんが執筆した熱い日本庭園の本
ポーランド人、土屋モニカさんが執筆した熱い日本庭園の本
▲ 石畳施工中の写真。

丁度取材の頃、滋賀県の北部で古材の延べ石や板石を使った駐車場アプローチが特徴の外構を施工していました。とにかく広い庭で、石材を敷き詰める部分だけでも100㎡は裕に超えており、地形に合わせたうねりのあるレベル調整もありなかなか難易度が高く、達成感の味わえる石畳でした(大変でした・笑)。建築が住友林業さん、雪国なのでカーポートも必要という中での外構計画だったので、「和」を感じつつも現代の雰囲気に違和感を覚えないような、木々(ソフト)と建造物(ハード)を上手くつなげる役割を持たせる石畳がコンセプトでした。本のスケジュール的に完成写真は間に合いませんでしたが、この現場で庭づくりについての想いをたくさん聞いていただきました。

ポーランド人、土屋モニカさんが執筆した熱い日本庭園の本
ポーランド人、土屋モニカさんが執筆した熱い日本庭園の本
▲取材中の風景

紹介させてもらった内容以外にも、日本庭園についてや人物のストーリーがたくさん描かれており、モニカさんの情熱を感じざるを得ない本となっています。庭という文化を通して、ポーランドと日本の架け橋になるような一冊になればという想いもお持ちです。ゆっくり、じっくりと、交流が生まれていければ、本当に楽しそうだなぁ。

本が出版され、ポーランド国内ではクラクフの日本美術技術博物館に置かれていたり、日本文化のイベントなどで精力的にプロモーションが行われています。私たちも蔭ながらではありますが、モニカさんたちの活動を応援していきます。

ポーランド人、土屋モニカさんが執筆した熱い日本庭園の本
▲ 出版の記念に。取材協力を通じて、本当に良い友達になれたと思っています。
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もりもりしたい庭(滋賀県大津市) http://uei-garden.com/column/works10/ Sat, 03 Jun 2023 00:15:24 +0000 https://uei-garden.com/?p=2381 施工し、3年程経ち、庭が落ち着いてきたころかとお伺いし、施工写真を撮影させていただきました。工事で植えた植物は成長し、施主様がご自分で植えた植物も沢山混じって、住宅街のオアシスのような風景をつくっておりました。真夏でした […]

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施工し、3年程経ち、庭が落ち着いてきたころかとお伺いし、施工写真を撮影させていただきました。工事で植えた植物は成長し、施主様がご自分で植えた植物も沢山混じって、住宅街のオアシスのような風景をつくっておりました。真夏でしたが木陰は涼しい!

新築外構案件で、最初にお会いした時まず「もりもりした庭にしたい」と(なんともイメージの湧く言葉ですよね(笑))。その時すごく嬉しい気持ちになったのを覚えています。なぜなら、やはり「植物が多いと手入れがしんどそう」とか、「大きくなる木は将来大変そう」というご心配の声を最初によくお聞きするからです。緑は好きだけど、管理が大変なのは嫌だな。分かります。私もそうです(笑)。だけど施主様が、とにかく緑がたくさん欲しい!と言ってくださると、本当に心の励みになります。

では実際、緑が多いと本当に大変なのか?これについては「人による」と思っています。例えば、道の脇に生えている雑草を見てどう感じるか。管理されていないと感じるのか、気にならないか、人工的なものの中に少しでも緑があるのは良いなと思うか、更には、アスファルトの隙間でも成長して凄いな!と、愛情さえ感じる方も居るでしょう。庭でも同じことが言えると思うのです。あとは「手入れの度合いの許容具合(作業量なのか金銭的になのか)」と、「緑が好き」の天秤で、丁度良いところは見つかります。

植威では、よくローメンテナンスな庭を推奨しています。しかしここでのそれは、決して雑草が生えないようにすることを推奨しているのではありません。多少雑草が生えても、落ち葉を掃かなくても、しょっちゅう木を剪定しなくてもいい感じを長く保てる、そんな庭が結果、ローメンテナンスだなと思うのです。

例えば、アスファルトの道路やカチッと四角に打たれた土間コンに、落ち葉が溜まって腐ってきたら「汚い」と感じますが、土の上に落ち葉が溜まっていても、土に還っていきそうなのであまり「汚い」とは感じないと思います。また、雑草についても、背の高いのが群生して人が入れなくなるほどになると大変なので、葉っぱの大きな宿根草などを沢山植えて雑草除けにしたりします。クローバーなども小さいながら少しは雑草除けの役目をしてくれますし、踏圧に強いので上を歩くことも出来ます。また、リビングからのテラスなどしょっちゅう使うところだけ雑草が生えなくしておくとかなりストレスフリーです。植える木は庭のスペースや境界からの距離と樹種に気をつけて植えておくと自然樹形でのびのびと育てていけます。もりもりしたい庭ではこれらの知恵を詰め込みながら数年後を見据えつつのご提案をしました。

もりもりしたい庭
▲ 住宅街でオアシスのような風景
もりもりしたい庭

ウッドデッキは斜め形状にしています。直線だと道路に平行になり、お向かいの家に気が向いてしまうのですが斜めにすると気持ち外れるのと、デッキの大きさを確保しつつ庭に奥行をつくる事が出来ます(大型ビニールプールが設置されていました!)。庭に少しでも奥行きあると、木を二重、三重に植えることができ、広くなくても豊かな空間をつくる事ができます。また、ウッドデッキの手摺には数種類の蔓植物を絡めており、かなり良い目隠しとなってくれています。生垣より管理が楽で、薄い幅で目隠しできるのも利点です。

もりもりしたい庭
もりもりしたい庭
▲ デッキを斜めにすることでデッキの大きさを確保しつつ庭に広がりと奥行きを設けた。

他にもこの庭の特徴は、私たちでは珍しく?かなり「洋」な雰囲気にしています。家の雰囲気に合わしたのですが、あまり「〇〇風」のデザインは好きではないので、少し渋めを意識しつつでした。何を持って「洋」な雰囲気をつくったのかというと、実は植栽の種類などは至っていつもとそんなに変わらないと言いますか、日本の気候風土に合う在来種を主に使っています。石積もアクセントにはなっていますが、日本のもので積み方もヨーロッパ風というわけではありません(ちなみに瑠璃渓という今ではかなり希少な石で、ご縁があり手に入ったものです)。「洋」の雰囲気を決めたのは西洋鍛冶仕事です。

階段手摺、扉、ポスト。これらは鍛冶屋さんとデザインを相談しつつ作って貰ったのですが、当然ですが既製品とは全く違います。手摺の部材を継ぐ部分、扉の丁番、細かいところですがよく見ると機能とデザインが兼ねられ、本当に美しい。テクスチャーは、鉄をたたいていますので硬いけど有機的。人の手の熱のようなものを感じる気がします。「鉄・石・木」これらは本当に相性が良くて、庭の良いアクセントになり、雰囲気まで作り出せてしまうのです。もし、これが「洋」デザインでなくモダンで直線的なデザインなら、随分と印象は違うでしょう。ほんの数アイテムなのに凄い効果です。

もりもりしたい庭
▲ ポスト、階段手摺、扉金物等製作:kaji-fufu
もりもりしたい庭

メインの木はカツラやアズキナシです。かなり大木になる木ですが株立ちなので、大きくなりすぎる前に株をすくなどして管理がしやすいようにしています。個人的には作られ過ぎた綺麗な株立ちより、少しバランスを崩した樹形が面白いと感じるので、そういう経年変化の楽しみ方はすごく楽しいと思います。施主様がお持ちだったオリーブも植えましたが大木になります。日本の庭木で使われる在来種と違い、樹形が暴れやすいです。庭で大きくなりすぎてどうして良いか分からなくなって切られてしまう事も多い木なイメージがありますが、境界線から距離を大きくとって、時々剪定で整えれば大きくない庭でも楽しめます。「洋」の雰囲気にも合いますし、幹がもっと太くなってくればワイルド感が出てきてすごく面白いと思います。

もりもりしたい庭、植物が多い分、経年変化が大きくすごく楽しい庭になったんじゃないでしょうか。施主様の想いが本当に嬉しい庭づくりでした。

緑は多ければいい!とは言いませんが、意外と心配するほど、庭って大変なものにはならないと思っています。「許容具合」と「好き」を天秤にかけてみて傾きがないか、少しでも「好き」に傾くようなら、思い切って多めの緑の中に身を置いてみるもの良いかもしれません。

もりもりしたい庭
▲ もりもりしたい庭、竣工後3年目 2022年夏撮影:二村写真事務所
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建築家劇の舞台植栽/at THEATRE E9 KYOTO(京都府京都市) http://uei-garden.com/column/garden-column/works9/ Thu, 18 Aug 2022 02:24:17 +0000 https://uei-garden.com/?p=2347 ‘とある土地での家の妄想- 子育てが一段落した夫婦が暮らす。先ずは敷地の四隅に木を植えてみた。普段のルーチンとは明らかに異なる。 家のあり方は施主の価値観や人生のあり方にかかわる。設計者が施主となる時、家のイメージから設 […]

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‘とある土地での家の妄想- 子育てが一段落した夫婦が暮らす。先ずは敷地の四隅に木を植えてみた。普段のルーチンとは明らかに異なる。
家のあり方は施主の価値観や人生のあり方にかかわる。設計者が施主となる時、家のイメージから設計者像が垣間見える事になる。
夫婦の対話から自分の求めたいものに気付き、時には愕然とする。
個人性、社会性、施主の希望、設計者の希望等が渦巻き、夫婦が相まみえながら良い間合いを見つけていく過程から、よりよい居心地を求めていく。'(パンフレットより)

この夏、京都の劇場 THEATRE E9 KYOTO さんで、舞台植栽をお手伝いさせて頂きました。実際の土地をモデルに、建築家が自分たちの家を考え建てて暮らす物語。建築家の‘夫’は、道路から敷地が2Mも高くなっている少し難解な土地条件での建築方法を解決しつつも、建築の性能や効率に心が囚われてしまい、本来の豊かさを忘れかけてしまいます。しかし‘妻’がそれにハッと気付き、本当に自分たちが求める暮らしはどんななのかと、追求します。そしてまず庭から考え始めることになります。

植栽の要望は、実際に庭木として植えたい木。森林の中に身を置くような気持ちになれる自然樹形で紅葉の美しい雑木です。実際問題として、真夏の移動は木にすごく負担がかかるので選べる樹種には限りがありましたが、(今年根鉢がつくられている比較的強めの樹種でないといけません)うまく丁度良い大きさで樹形の美しいアオダモ、ジューンベリー、イロハモミジ、ドウダンツツジを選べました。

劇中では、「先ず木を植えよう」というシーンで、キャスター付きのBOXに入った樹木をガーッと移動します。アオダモとジューンベリーは高さが3M弱あり、普段植える庭木としては小さめ~標準サイズと言ったところですが、舞台上ではなかなかの迫力がありました。植栽があるだけでも空間に潤いが生まれいい感じなのですが、それがただのディスプレイではなくガーッと動く。なんかこうすごく、新鮮な感覚を覚えました。置く場所によって照明の当たり方が違うんですよね。それがまた面白くて。もちろんストーリー上必要な事でもありましたが、とても斬新な演出だったと思います。

建築家劇の舞台植栽/at THEATRE E9 KYOTO(京都府京都市)
建築家劇の舞台植栽/at THEATRE E9 KYOTO(京都府京都市)

作・出演のお二人は実は本当の建築家のご夫婦。この劇の演出家の自宅を設計したことから、建築の過程を劇にしてみようという事で始まったプロジェクトだそうです。なので、お二人は舞台に関しては全くの素人。しかし演技があまりに自然かつ思考実験の内容が面白いので、素人という事は全然気になりませんでしたし、むしろ‘妻’は活舌よく動きが大きく華やかは雰囲気を持っておられたので、舞台経験がお有りかな?と、思ったほど。なぜこんなに演技が自然だったのかというと、脚本は実際の夫婦の会話を録音したものを元につくったからだそうです。

そのせいもあり、お二人のやりとりに妙なリアリティが有り。特に夫婦で同じ仕事をしているという同じ状況なので、「そういうのあるある」とか「今度それ言うてみよ」とか、色々思いながら内容から少し外れた「笑い」のシーンもしっかりと楽しませて頂きました。

家を持とうと思う時、固定観念や住宅性能だけにとらわれずもっと広い視野でバランスよく豊かさを求めていける方が増えたらいいな。たくさんの方にこの劇を観て欲しいな。そんな風に思えた劇でしたし、この内容をこのスタイルで劇にしてみようと思った演出家のセンスもさすがプロだなと、本当に良い刺激を受けたのでした。

建築家劇の舞台植栽/at THEATRE E9 KYOTO(京都府京都市)
作・出演:中西義照・中西千恵  演出:あごうさとし
舞台写真撮影:金サジ

・おまけ・
三日間の講演でしたが、リハーサル前に搬入しましたので搬出日までは6日間ありました。水管理が必要なので劇場の方にお願いしました。エアコンの風で葉が乾燥してしまいますので、鉢の水管理だけではうまくいかないと思い噴霧器をお貸しし、葉水もしっかりしてもらいました。おかげで最終日まで潤いのある葉をつけてくれていました。

外の植物も葉水をしっかりしてあげると、最近の暑い夏も何とか葉を沢山落とすことなく、綺麗な状態を保ちやすいですよ。外の木にはホースでたっぷり葉水してあげてくださいね。

建築家劇の舞台植栽/at THEATRE E9 KYOTO(京都府京都市)
噴霧器(ueiのロゴ入り!)
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暑い夏の健康管理 http://uei-garden.com/column/column22/ Sun, 03 Jul 2022 01:41:33 +0000 https://uei-garden.com/?p=2327 今年は梅雨明けが早く、急に真夏がやってきました。皆様、いかがお過ごしでしょうか。特にスポーツをされている方や外仕事の方は健康管理に気を使う時期なんじゃないでしょうか。 屋根のない炎天下での現場作業が多い夫は、夏になると水 […]

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今年は梅雨明けが早く、急に真夏がやってきました。皆様、いかがお過ごしでしょうか。特にスポーツをされている方や外仕事の方は健康管理に気を使う時期なんじゃないでしょうか。

屋根のない炎天下での現場作業が多い夫は、夏になると水分補給の仕方に結構なこだわりを見せます。まず、水は6リットルくらい用意します。冷たすぎると吸収が悪くなるので、弱めの冷蔵庫くらいの温度でしょうか。クーラーボックスに保冷剤を入れて、その中で保管です。(車中は暑くなるので携帯電話もそこで保管)

塩分は基本、梅干と塩で摂ります。梅干は塩だけでつけたもの、午前中1個、午後も1個。塩は水を飲むときに少しずつ舐めます。昔はスポーツ飲料をメインにしていましたが、梅干と塩の方が格段に体が楽だそうです。これは何かとお世話になっている治療院の先生のアドバイスです。大量に汗をかく場合、スポーツ飲料を多く摂ると体液が濃くなり、血がドロッとなりやすいそうです。(何せ飲む量が多いので、添加物や甘味料の摂り過ぎも気になります。)あとはお昼ご飯の一品として冷たい出汁を持って行きます。スポーツ飲料も時々持って行きますが、500ml以上飲むことはありません。数年前からこの方法になり、年はとりましたが若い頃より夏バテしなくなった、と、妻である私も感じています。

「健康管理も仕事のうち」社会人になれば誰もがある程度、責任感を持って生活をしていると思います。しかし、このような過酷な状況では普通の管理では追いつかず、かなりの工夫をしないといけないと感じています。現在の夫の「水分の摂り方」も、試行錯誤と人体実験のようなことを繰り返し行きついた結果です。忙しい夏を何とか乗り切るため、そしてまだまだこの先元気に動けるように。疲れやすく体がしんどいと、横着してしまいますからね。仕事のクォリティを守るためにも自己管理は本当に大切です。

私たちにとって過酷な夏は、もちろん植物にとってもそうです。上手く乗り切るためやはり水管理が大切です。特に植え替えて1~2年の木はまだ根がしっかり張れておらず、根付くために沢山の水が必要です。たまに「山の中では自然の降雨だけで生きているんだから大丈夫でしょ?」と聞かれます。しかしよく想像してみてください。庭には山のように、苗木を直射日光から守る大木の木陰はありませんし、地面に含んでいる水の量も全然違います。それに実生(種から出たもの)と、植え替えものの違いも有りますし、山でも条件が合わなければ枯れているのです。もちろん植え替え時に土壌改良をして根は張りやすいようにしていますが、その後の水管理は非常に重要なのです。

では、どれくらい水をやればいいのか?よくお伝えするのは「夕立をイメージしてください」です。ゲリラ豪雨ほどは必要ありません。30~40分ほど、ザーっと降る、というイメージでしょうか。何せ、根鉢の深さが40~50cmだとしたら、その深さまで水がしっかりと染み込むようにしないといけません。高さ5m超などの大きい木ならもっと深いです。ひしゃくやジョーロで打ち水のように表面だけ濡らしてもすぐに蒸散してしまいますので、ホースのシャワーでしっかりと根鉢に行き渡るようにあげて下さい。そして根だけでなく、葉からも水分を吸収しますので出来るだけ葉水もしっかりあげることをお勧めします。日光の強い時は葉焼けしてしまったりするので、早朝や夕方以降がいいですね。

日々庭を観察していると木が水を欲しがっているかどうかが解ってきます。葉に張りがない、しんなりしている、という時は水不足かもしれません。ぼちぼち11年目の植威モデルガーデンでも、春~夏の雨が降らない日は出来るだけ散水をしています。葉っぱが生き生きとして、素晴らしい木陰をつくってくれています。

暑い夏の健康管理
暑い夏の健康管理

写真は、私たちも応援している「おやじキャンプ飯」

https://www.youtube.com/channel/UCp1fVYjQEn9g1RB0VPWAjQQ

のクラウド・ファンディングのリターンで頂いたキャンプ用品手ぬぐい。イラストがお洒落でとても気に入っています!ショートムービーは現在シーズン2まで。なんとも言えない味わいがあり、はまってしまいました。シーズン3が楽しみです。

植威著「庭思考」Amazonで好評販売中!自然体な庭に興味のある方は是非おススメです。https://amzn.to/3AmMvj4

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植威「庭思考」本を出版しました。 http://uei-garden.com/column/column21/ Fri, 12 Nov 2021 05:52:17 +0000 https://uei-garden.com/?p=2297 この度、私達植威は、庭の本を出版する事となりました。その名は「庭思考」。現在、Amazonさんで販売されています。少しでも多くの人が、街の風景(建築や庭)を意識する機会になれば良いな〜と思いながら書いた本です。だから、日 […]

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この度、私達植威は、庭の本を出版する事となりました。その名は「庭思考」。現在、Amazonさんで販売されています。
少しでも多くの人が、街の風景(建築や庭)を意識する機会になれば良いな〜と思いながら書いた本です。だから、日本全国のできるだけ沢山の方に読んで頂けたら嬉しいです。

https://amzn.to/3AmMvj4

ジャンルは庭や家づくりになりますが、もっと広い意味では思想本な部分もあると思っています。
私達は、造園や剪定などお庭に関する事を生業としていますが、良い風景をつくる事で、生業がそのまま社会貢献になれば良いなぁという思いで頑張っております。最近は、庭も建物もカッコ良いともっといいよね、という考えから、建築家とのコラボレーションや庭と建築を一緒に一から考えるプロジェクトにも力を入れています。そういう活動をしながら湧いてくる庭や風景への思いや日々考えまくり挑戦や失敗をして得た知恵など、日々の仕事や自身の家づくり庭づくりの具体的な例や考え方を盛りだくさんまとめています。

2018年にGalaxyBooksさんから庭本執筆のお話を頂いてから3年…通常運転しながらの執筆で、出版にこぎつけるまで随分と時間がかかってしまいました。
最初は、ホームページのブログ更新もままならないのに、執筆なんか出来るのかと不安だらけでした。しかしこんなチャンスはなかなか無いなぁと思い決心し、今となっては本当に書いてみて良かったと思っています。

考えをまとめるだけでも難しいのに、それを多くの人に伝えるために書くというのは、本当に大変な作業でした。仕事が忙しくなると数ヶ月完全にストップしてしまう事もあり、そうなると、なんだかちょっと書きたいことが変わるんですよね。思考がさらに深掘りされたり、洗練されると言うか。2回は大幅に書き直しましたね。思い返すと楽しかったけどあの時には戻りたくないです(笑)。子育てと同じ感じでしょうか、愛しい時間であった事は間違いないですけどね。

時間はかかりましたが、おかげでとても読みやすい本にはなったんじゃないかなと思っています。伝えたいこともかなり書けたと思います。情報は更新されますし考えも段々と変わるでしょうが、根本的な部分は執筆しながらかなり研ぎ澄まされたのでそこはいつまでもそうなんだと思います。是非、庭や風景、家づくりや空間づくりに興味のある方は一度手に取ってみてください。費用対効果はあると思います(笑)

http://uei-garden.com/wp-content/uploads/2021/11/image.jpg

ところで、表紙のデザインについてちょっとお話させて下さい。これ実は、近所の友人達で全部出来あがっちゃたんです。まず、施工写真を撮って頂いたのが二村写真事務所の二村さん。題字はタトゥーアーティストのpxsxl (パセリ)さん、ウイスキーを呑みながら筆で描いてくれました。題名の決め手となるアイディアをくれたのが陶芸家の木ノ戸久仁子さん。みんな近所の飲み友達という(笑)。改めてありがとう。
他にも、本の中にはカメラマン、工務店、専門業者などで沢山の比叡平の方々が登場しています。いつも本当にありがとうございます。その他地域の建築家、職人さん、施主様も。皆さんとのご縁でこの本が生まれました。そして執筆のきっかけから出版まで長々とお付き合い頂いた出版会社様、担当者の小畑さん。本当にありがとうございます。これからも宜しくお願いします!

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KAN,MA Diningの庭/大滝工務店(京都府舞鶴市) http://uei-garden.com/garden/gardendesign-construction/works8/ Fri, 12 Mar 2021 23:15:47 +0000 https://uei-garden.com/?p=2270 設計段階から計画させて頂いた庭でした。建物は新築ですが、木造で風格があるので、植栽についても最初から少しでも落ち着きのある雰囲気をつくりたいなという想いでプランしました。まずは店舗から見える近くの緑は、ポイントで高さ5M […]

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KAN,MA Dining

設計段階から計画させて頂いた庭でした。建物は新築ですが、木造で風格があるので、植栽についても最初から少しでも落ち着きのある雰囲気をつくりたいなという想いでプランしました。まずは店舗から見える近くの緑は、ポイントで高さ5Mくらいのものを。低木類も十分に、足元にはいろいろな種類の宿根草を植えています。

KAN,MA Dining
▲ プラン
KAN,MA Dining
▲ イメージスケッチ
KAN,MA Dining
▲ ダイニングより庭を見る
KAN,MA Dining
▲ 豊富な下草類がみずみずしい

店内へのアプローチは延べ石を敷いています。この材料との出会いがあったからなのですが、あえて不揃いのサイズを使う事で芝と良く馴染んで見えます。厚さは目には見えませんが、歩くとずっしり安定感を感じます。

マルシェなどのイベントも出来るようにとつくった芝生の広場の向かいには、高さ7Mのイロハモミジとヒトツバタゴを。大きな木を植えることで、まるで何年も前から元々あったような感覚になります。大きい木の移植は気を使いますが、庭に太い木があるというのはとても魅力的です。

KAN,MA Dining
▲ 延べ石のアプローチ
KAN,MA Dining
▲ 木に囲まれる建築
KAN,MA Dining
▲ 高さ7mの木は元々そこに在ったよう

なかなか、このような大きい庭のあるダイニングというのは珍しいと思います。というのも、このKAN,MAというところ、実はダイニングだけではないのです。ここは、奥に10棟分の区画がある分譲地の中の、入り口に位置する部分なのです。風景をつくりたいという想いの大きなプロジェクトの一角なのです。2021年この記事を書いている現在、分譲区画はもう少し空いていますが、住宅が建ったり美容院が出来たりしています。KAN,MA Diningは、住人や美容院に来る方、舞鶴の方たちで賑わっていて、きっとこの庭で少し癒されたりしているのかなぁと想像して喜んでいます。

これからもっと木々は成長し、潤いは増していくでしょう。そして空き地にもすこしずつ家が建ち庭ができ、KAN,MA村全体が、経年で少しずつ変わっていくのが本当に楽しいです。

建築設計:横内敏人建築設計事務所  企画・建築施工:大滝工務店  造園:植威 写真撮影:二村写真事務所The post KAN,MA Diningの庭/大滝工務店(京都府舞鶴市) first appeared on 植威.]]>
植威では一緒に働く方を募集しています! http://uei-garden.com/column/column20/ Fri, 12 Mar 2021 21:18:39 +0000 https://uei-garden.com/?p=2263 と言っても、問い合わせる前にもうちょっと実際の事を具体的に知りたいなぁ。と、思うと思います。そこで、就職先を探している方に、少しでも雰囲気が伝わればいいなと思いこの記事を書きました。記事の内容以外に気になる事があれば、H […]

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と言っても、問い合わせる前にもうちょっと実際の事を具体的に知りたいなぁ。と、思うと思います。そこで、就職先を探している方に、少しでも雰囲気が伝わればいいなと思いこの記事を書きました。記事の内容以外に気になる事があれば、HPお問合せフォームからどうぞお気軽にご質問下さい。

植威では一緒に働く方を募集しています!

植威とは

植威は、滋賀・京都を拠点としているお庭の専門店、平たく言えば造園屋です。植木屋さんとも呼ばれます。(名前も植木ですが、それはたまたま)

アルミ既製品などを多用する外構工事ではなく、石や木など自然物を扱った工事を得意としています。また建築も好きなので、我を通すようなデザインではなく、建物との調和を考えたデザインやプランを提案しています。それから、剪定作業もたくさん行っています。

工事の時も剪定の時も、施主様はもちろん、道ゆく人にも「綺麗だな、気持ちいいな」と思って貰えるような風景づくりを目指しています。

豊かな風景をつくっていく。それが私たちにできる社会貢献だと考えています。

具体的にどんな能力や適性が必要?

剪定や造園作業をしますから、まず体力はある程度必要です。体がよく動くタイプの方が向いていると思います。外ですから、暑さ寒さにも対応しないといけません。夏などは熱中症にならないように普段から食生活や睡眠に気をつけるなど、自己管理能力も必要です。また、怪我をしない身体の動かし方をしたり、段取りを考えて合理的に動けるよう、頭と体をバランスよく使う事が求められます。

それから、一番大切なのは良い仕事をしようと常にポリシーを持つことです。暑い時、しんどい時、つい手を抜きたくなったり、横着になったりしてしまいます。しかしそれは事故の原因になったり、施主様に満足してもらえない結果に繋がります。

これらの事がなんとなく理解出来そうだなと感じる方であれば、経験のない方でも大歓迎です。

この仕事の良い事としんどいところは?

良いところは、本気で庭を学びたい人にとってはいろいろ学べるのではないかと思います。石の扱い方、樹木の扱い方、バランスのとり方。自分の心次第で技術面や美的感覚まで幅広い事を身に着ける事が出来るでしょう。もし希望すればプランの段階から一緒に考える事もできるでしょう。また、自然物と向き合う仕事なので、気持ちが鬱々とすることはあまりないと思います。あと、お施主様から、直接「綺麗になって嬉しい、ありがとう」と言ってもらえることは本当に嬉しいです。

しんどいところはやはり最近ですと夏の暑さ。多い時で水を6リットルくらい飲みます。スポーツドリンクばかり飲むと体の調子が悪いので、梅干しか塩を少しずつとるようにしています。一歩間違うと本当に命取りになるので、かなり自己管理しています。

給料は上がって行くの?

経験を積んでいけば昇給していきます。一人でも任せられる現場が増えていけば作業効率はあがりますので、そういうことはきちんと反映させていきます。しかし正直、勤めている限り将来的に大企業のようなお給料になるのは難しいかもしれません。だけど将来技術を身に着けて起業出来る可能性はあります。そのような人物に育ってくれれば非常に嬉しいですし、パートナーシップでお互い自立した者同士、協力し合える関係が出来ていくのは理想的です。

親方はどんな人?

基本的には穏やかな性格だと思います。妻である私とも口論になる事はありますが、怒鳴られたりしたことは一度もありません。仕事を教えるのが上手かどうかはありませんが、自身、非常に努力してきたタイプだと思いますので、頑張る人の事は好きだと思います。仕事中(現場作業や事前の段取り)は合理的に動くようにもの凄く考えて動いているそうで、確かに仕事は早い方ではないかなと感じています。パソコン作業は苦手です(笑)。

将来性のある仕事?

仕事を通して社会貢献が出来る業種だなと思っています。SDGs的な観点からも、環境に貢献できるという意味では気持ちの良い仕事だなと感じています。また、敷地条件や個人的な想いをまとめていくという複雑なことを考えないといけませんし、現場作業になると自然物を扱うので尚更機械化出来ない仕事です。人間が求める豊かさや潤いに関係する仕事なので、AIが発達しても残る仕事だと思います。

WITHコロナ時代とも言われる昨今、自然の中で豊かに暮らしたいという人が増えてきているとも感じます。それに、量産の時代は徐々に終わりを迎え、持続可能かどうかとか、本当の意味での豊かさや美的感覚を求める時代に変化していくとすれば、これまで以上に造園や植栽や剪定という事は、求められてくるのではないかとも感じています。

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ビアガーデンの植栽/JW MARRIOTTホテル奈良(奈良県奈良市) http://uei-garden.com/garden/gardendesign-construction/works7/ Sat, 13 Feb 2021 15:09:38 +0000 https://uei-garden.com/?p=2252 JWマリオット・ホテル奈良、ビアガーデンの植栽のご依頼でした。古都奈良という事で、和の雰囲気を醸し出す植栽にと、メインの大型鉢には紅葉の美しいドウダンツツジを。 ドウダンツツジのイメージとしては、よくお寺とか刈り込まれて […]

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JWマリオット・ホテル奈良、ビアガーデンの植栽のご依頼でした。古都奈良という事で、和の雰囲気を醸し出す植栽にと、メインの大型鉢には紅葉の美しいドウダンツツジを。

ドウダンツツジのイメージとしては、よくお寺とか刈り込まれてみっちりと真赤に紅葉する低木類というイメージがあるかと思いますが、実は自然樹形の美しい樹なのです。刈り込みに堪えうる強さを持っているので、そのように植えられることが多いのです。今回はその強さと、樹形の美しさ、紅葉の美しさ、そして自然樹形の場合成長が遅めであるという事で、鉢植植栽にぴったりだと思いご提案しました。鉢植の場合、樹木の成長が速いと、2~3年で根詰まりしてしまいます。なので、成長スピードと鉢の大きさは重要です。また、鉢が大きい方が地植えに近い状態となり、水管理も少しは楽になります。

JW MARRIOTTホテル奈良 ビアガーデン(奈良県奈良市)

違うエリアには鍛冶屋さんに製作協力してもらった造作野菜プランター。高さを出した段々のデザインが新しいです。ハーブなどの苗は地元農家さんが植えました。プランターで収穫してそのままカクテルなどに使うそうです。

JW MARRIOTTホテル奈良 ビアガーデン(奈良県奈良市)
製作協力:kaji-fufu

他にも細長い屋上エリアに点々と、潤いの植栽をしています。すべて管理のしやすい主に常緑のものですが、出来るだけ種類を豊富にして花なども楽しんで貰えるようプランしました。

夏の夜、奈良の真ん中で、潤いと落ち着きがあるけどなんだかわくわくする気持ちでお酒を味わってもらえれば幸いです。

JW MARRIOTTホテル奈良 ビアガーデン(奈良県奈良市)
全体計画:u.L.s株式会社
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都会のオアシスをイメージして(京都府京都市) http://uei-garden.com/garden/gardendesign-construction/works6/ Sat, 13 Feb 2021 14:52:34 +0000 https://uei-garden.com/?p=2249 京都の街中で、旗状敷地の前庭のリノベーションでした。前庭部分は細長く、奥にレンガタイルの落ちついた雰囲気のマンションがあります。まさに「鰻の寝床」ですね。 街中のオアシスをイメージしていますが、あまり緑でいっぱいだと管理 […]

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京都の街中で、旗状敷地の前庭のリノベーションでした。前庭部分は細長く、奥にレンガタイルの落ちついた雰囲気のマンションがあります。まさに「鰻の寝床」ですね。

街中のオアシスをイメージしていますが、あまり緑でいっぱいだと管理が大変になってくるので、雑草除けに川石を敷き詰めています。石は、濡れると乾いている時よりも表情が出て綺麗です。緑が多くなくても、潤いを演出する事の出来る素材です。

元々あったイロハモミジやシマトネリコは剪定し樹形を整え、新しくアオダモ、ハウチワカエデ、ドウダンツツジなどの成長がゆっくりで放っておいても樹形が綺麗に整いやすい樹種を選んでいます。低木、下草類には常緑のコンフーサ、タマシダ、ツワブキなどの和を感じつつもナチュラルな演出が出来るものを多めに。

住人が夜に仕事から帰ってきたとき、まるで旅館に来たような雰囲気を味わえたり、また朝出勤するときには朝日の木漏れ日でさわやかに送り出される、そんな生活を想像しながらデザイン、作庭しました。

都会のオアシスをイメージして(京都府京都市)
都会のオアシスをイメージして(京都府京都市)
都会のオアシスをイメージして(京都府京都市)
都会のオアシスをイメージして(京都府京都市)

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しまなみ海道大三島「宿の庭」/オオミシマスペース(愛媛県今治市) http://uei-garden.com/garden/gardendesign-construction/works5/ Sat, 13 Feb 2021 14:35:18 +0000 https://uei-garden.com/?p=2236 しまなみ海道の真ん中あたりの大三島にあります、オオミシマスペースという宿の庭と建物リノベーションのご依頼でした。ファミリーやグループだけでなく小さなチームの合宿やワーケーションなどのワーキングスペースとしても使える一棟貸 […]

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しまなみ海道の真ん中あたりの大三島にあります、オオミシマスペースという宿の庭と建物リノベーションのご依頼でした。ファミリーやグループだけでなく小さなチームの合宿やワーケーションなどのワーキングスペースとしても使える一棟貸切りのお宿という事で、庭で子供が遊べたり家族や仕事仲間とBBQを楽しんだり…というようなことを想像しながらプラン、施工しました。

住む人が居なくなって長年経った庭、最初に現場調査を行ったときは荒れた和風庭園でした。池の跡などがあり石がたくさんあったので、使えるものはもちろん再利用する予定でプラン。

使えるものは敷地の端に置いといて貰って、庭は全解体となりました。施主様がドローンで敷地を撮影してくださったので、それを元にスケッチ、打合せを行いました。

施工前のドローン撮影
▲ 施工前のドローン撮影

駐車場とみんなで遊べる芝生の庭、そして部屋の窓への視線をふんわり遮る植栽を数本と花を楽しめる低木類で構成されています。車の車輪止めは現場に合った延べ石を、玄関へのアプローチには現場にあった飛石を。面積が大きいので、デザインはメリハリを意識しコストコントロールに努めました。

現場から出てきた飛石や延べ石を再利用したアプローチ
▲ 現場から出てきた飛石や延べ石を再利用したアプローチ
メリハリを意識した芝生の庭
▲ メリハリを意識した芝生の庭
ワークグループのバーベキュー
▲ ワークグループのバーべキュー

建物改装はデザインアドバイスのみさせて貰いました。温かみがありつつも、スッキリとモダンなイメージです。リビングダイニングはワークスペースとしても使えます。

ダイニングリビング&ワークスペース
ダイニングリビング&ワークスペース
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