京都の街中で、旗状敷地の前庭のリノベーションでした。前庭部分は細長く、奥にレンガタイルの落ちついた雰囲気のマンションがあります。まさに「鰻の寝床」ですね。
街中のオアシスをイメージしていますが、あまり緑でいっぱいだと管理が大変になってくるので、雑草除けに川石を敷き詰めています。石は、濡れると乾いている時よりも表情が出て綺麗です。緑が多くなくても、潤いを演出する事の出来る素材です。
元々あったイロハモミジやシマトネリコは剪定し樹形を整え、新しくアオダモ、ハウチワカエデ、ドウダンツツジなどの成長がゆっくりで放っておいても樹形が綺麗に整いやすい樹種を選んでいます。低木、下草類には常緑のコンフーサ、タマシダ、ツワブキなどの和を感じつつもナチュラルな演出が出来るものを多めに。
住人が夜に仕事から帰ってきたとき、まるで旅館に来たような雰囲気を味わえたり、また朝出勤するときには朝日の木漏れ日でさわやかに送り出される、そんな生活を想像しながらデザイン、作庭しました。