京都市内の新築の坪庭の庭園設計。玄関から、和室の床の間から、多方向から観る坪庭。どこから観ても、凛とした美しさをイメージした。
趣ある橋げた形手水鉢は京都鞍馬産の石で造られている。細工も上品。石造物との対比で、シュロチクを植えている。雨の当たりにくい場所なので、乾燥に強いシュロチクを選んだ。手水鉢の後ろから優しく葉を出して、陰と陽、強と弱を演出してくれる。玄関から廊下に上がって歩いていくと、少し視点が上がり景石、飛び石も現れる。
数少ない素材で構成され、配置がものを言う坪庭。素材のポテンシャルを最大限生かすため、わびさびの心を忘れてはいけない。京町屋の坪庭の美は、凛としてさりげない処にある。
type | 坪庭 |
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plan | 新築 |
area | 京都府京都市 |