ほぼ何もところからのスタートで、ほぼ新築外構に近い。通りを歩く人の目線を、気にしなくていいようにしたいという事と、普通のよくある外構にしたくないという事、うるおいはあるけどローメンテナンスという事、ご希望をくみながら、かなり自由に考えさせて頂いた。
まず、ローメンテナンスにするために植栽面積を小さく、尚且つ効果的に見えるようにしようと考えた。固定のL型ベンチを配置し、畑のスペース、バーベキューを楽しむスペース、植栽のスペースをソフトに区切った。広いお庭の中で間取りを作ることで、空間にメリハリが生まれ、少ない植栽を効果的に見せる事が出来る。また、ある程度放っておいて木が大きくなっても庭の使い勝手に支障が無いように、「間」を設けてある。この「間」は、回遊性にもなっているので、子供がベンチの周りをくるくる走り回って遊んでいる。ベンチは2.7m×2.7mあり、石のテラスは1.8m角。大人数でのバーベキューが楽しめる。
また、ベンチの座面は開くようになっていて、多少雨に濡れてもいいようなおもちゃや、ガーデニング道具とかを入れておけるようになっている。底はじめじめしないように砂利を厚めに敷いている。
次に、通りの目線を切るために、高めの木塀を設けた。背が高いと圧迫感が出やすいので、板幅は敢えてランダムにし、リズム感を出した。プライベートな庭だが、通りを歩く人にも楽しんで貰いたいという思いがあった。
塀の基礎は費用対効果を考慮すると既存のブロック塀を利用するのがいいのだが、木塀の背が高く風を受ける面積が大きいので、突風などにも耐えられるように控えをとっている。存在感を薄くするため細くしたかったので、スチールを加工し白く塗装した。
畑は、敷地内に余っていたレンガで囲って造った。土は植威で作っている腐葉土などを混ぜて作ったこだわりの畑ブレンド。植栽にもブルーベリーなどの実のなる木があり、庭で育った野菜や木の実を外で洗って食べるというのを、子供の時にしっかり楽しんで欲しいなぁという思いがある。
木塀沿いの植栽は、ブルーベリーの他に常緑のシラカシ、新芽がピンクのネグンドカエデ(フラミンゴ)、シャラノキなど、明るい印象のものを選んでいる。経年しボリュームが出て、樹形が美しくなっていくのが楽しみである。
門扉やポスト、表札はすべて既製品ではなく、お庭の雰囲気に合わせて作った。
type | フロントガーデン |
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plan | リフォーム |
area | 約21坪 |
service area | 滋賀県大津市 |
price | 200~250万 |
BEFORE