
1,庭づくり、工事費100万円くらいでどれくらいの事ができるのか?
このような質問を時々いただきます。私共が提案する庭は基本的に既製品ではなく石や木などの自然素材を使うものなので、唯一無二のデザインとなってしまい他の業者さんと比べたり一般的にどうこう言うお話しは基本的に難しいのですが…。(新規のお客様で先に別の外構業者さんに依頼されたが案があまり気に入らず、ご自分で弊社を見つけてくれる方が結構いて、そのまま提案を気に入って工事に繋がる事が多く、同じ施工面積で機能的な事が大きく違わない場合、例えば塀と土間コンと植栽を行う、などは、既製品を組み合わせた外構と、私共の提案する外構の費用は、そんなに大きく変わらないように感じています。)
今回、弊社の場合という事で施工例を元に少しでも費用についてイメージしやすいようお伝えしてみたいと思います(2025年8月現在の価格感覚になります)。スタート時点の現場状況や立地条件、工事内容によって費用は大幅に変わりますので、参考程度に読んで頂ければ幸いです。
例)新築外構
新築外構において必要であることが多いのがまずは駐車場、アプローチ。インターホンや表札、ポストなど。そしてやはり植栽。今からご紹介するのは最低限の要素を潔くシンプルにそしてナチュラルに良い感じに見えるよう考えた新築外構。参考の下記プランをご覧ください。(実際は玄関ポーチも弊社で計画、施工したのですが、それを含んでしまうと費用の例に当てはまらなくなってしまうので、また別の記事で書かせて頂きます。)

外構面積 約35㎡(約10坪)。メインの駐車場はアプローチも兼ねる土間コンクリート洗出し仕上げ。緑が多い方が良いという事で来客時の駐車スペースには芝生を貼り、成長が緩やかなシンボルツリーと低木を植栽。軒下は砂利敷きにして、造作のインターホン柱と表札、ポストを設置。大体ですが、この内容で100万円くらいの工事費になっています。工事費の中には、仕上げで見えているもののほかに駐車場土間コンを打つ前に必要な土の鋤取り(土間コンの場合は約15cmの深さ)とその処分費、植栽改良用土、また資材の運搬費や諸経費も含まれます。


要素が少なくシンプルなデザインですが、建物に対し大胆に斜めの線を入れたことによって奥行きが出たのではないかなと思っています。
例)庭のリノベーション
リノベーションの場合だと多くの場合、先に既存の物の解体が必要です。モデルの案件も、既存のブロック塀とフェンス、土の鋤取り処分が必要でした。また、施主様の要望としては、砂利だけの庭ではなく緑がたくさん欲しい、季節感を感じたい。リビングからまわりの家との目隠しが木々で柔らかに出来れば嬉しい。来客時に車を停められるようにしたい。とのことで、下記のようなプランを作りました。


工事費の内約1/3は解体費、別の1/3が植栽工事、残りの1/3が景石や土留め、階段などの石工事と、既存の砂利を一旦退かし再敷均しを行う手間。その他諸経費なども含め費用は100万円台前半のイメージです。広い範囲を改造したわけではないのですが、随分と家のイメージが柔らかくなったのではないでしょうか。自然の石や木々というのは、ふと心を軽くしてくれるような気がします。

