ジメジメとしたこの時季、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
植威モデルガーデンでは 今年もアジサイが綺麗に咲きました。
種類は多くありませんが、ポイントになって目を引きます。梅雨の長雨もあって少し重そうですね。
アジサイの葉の上にカタツムリが良く似合いそうですが、本人たちは そんな所より植木鉢やブロックが好きみたいね!
食事しなきゃいけないもんね(笑)
さてさて、今回は初夏から春先まで、モデルガーデンの花を遡って観ていきましょう!
先ずは現在、「クチナシ」が咲きかかってきました。
蕾はドリルのようにでてくるのですね~。そして花はとてもいい匂い。甘いバニラのような。
そして、「ノカンゾウ」。
元々、林の縁や野原に生える多年草で、春先薄く柔らかい葉が何重にも重なって出てきます。
山菜好きの私ですが、ここはちょっと我慢して、見せるお庭にしています。
次に「ノコギリソウ」。「ヤロウ」とも言います。
ヤロウは「植物のお医者さん」と言われるハーブ。痛んだり、病気にかかったりしている植物のそばに植えると、ヤロウは根から様々な物質を出して、病んだ植物が本来持っている病気への抵抗力を引き出すように働いてくれる。化成肥料に頼っても良いのですが、出来るだけそういうのには頼らない生態がいいかなと、種をまきました。
今では自ら種をこぼし、あちこちから顔を見せてくれます。花も可愛いしね!
次に「ネムノキ」です。「合歓の木」とも書きます。
何故だか解りますか?実は夜になると、実際には夕方あたりから葉を掌を合わせたように閉じます。
だから合掌している風に見えたのですね。
以前にもFacebookで「酔芙蓉」を掲載しました。朝は花びらが白くて、夕方になると、ピンクに変わっていく芙蓉です。まるでお酒に酔った様な感じからついた名前ですが、誰が付けたか、中々風流なネーミングです。合歓の木も誰かが観察して付けた名前なんじゃないかなと、思います。
合歓の木の花は生憎昨日の雨で濡れてしまいましたが、耳かきの梵天のイメージ。
それにオリエンタルな葉も魅力的です。
そして、梅雨時期の花の代表格、「アジサイ」です。
アジサイも沢山種類があり特に最近は品種改良されて色々な花が楽しめます。宇治市の三室戸寺アジサイ園が有名ですね。
モデルガーデンには現在4種類程度のアジサイが見頃です。
将来、青空のように真っ青なアジサイを植えようと思っています。アジサイの植栽は挿し木でも大丈夫くらい簡単なのですが、花の色が、変わってしまいがち。同じ色を出させるのは意外と難しいですね~。
さあ!ここから春先へ順番に遡っていきましょう!!
ハイ!少し前6月上旬辺りから咲き始めの「ピペリカムヒデコート(ビョウヤナギ)」。
黄色が映えますね。樹高が1メートル位までは育ちます。モデルガーデンでは石垣の上に植栽してありますので、駐車場側は垂れて、道からみると2メートル位あり、中々の迫力です。鑑賞時期も2カ月ぐらいは順番に咲きますので、長く楽しめます。
クチナシと混植してあり、目隠しにも一役買ってもらっています!
お次は、「ナニワイバラ」。
私はどちらかと言うと、ズボラな方です。バラは手間のかかる植物ですが、ナニワイバラは害虫がほとんど着かない!いや 見たことがない。成長も旺盛ですし、暑さ寒さに強いので、大変気に入っております。白の大輪も咲くと見事です。
長く順々に咲いてくれますので、下草類など花の時期が短い間も、上手くサポートします。
そうそう、忘れてはならないのが、「ギボウシ(ホスタ)」です。
種類が沢山あり、花期は6月頃~ですが、春先から晩秋まで、葉を楽しむことができます。ブルーリーフ、イエローリーフ、グリーンリーフ、斑入り、小型種から大型種まで様々です。グランドカバーにも人気で得な植物ですね。皆さんご存知かも知れませんが、春先にスーパーでタラの芽、コゴミなどとよく並んでいる「ウルイ」。これは、ギボウシの新芽なのですね!サッと茹でると葉の緑色が鮮やかになり、お浸し、胡麻和え、ヌタ。少しぬめりがあって美味しい。天ぷらもいいですね!山菜話になりますと、話がそれてしまいます!
5月上旬頃コデマリも鈴なりに咲きます。
この時季は色んな植物が一斉に芽吹き生命力あふれる庭になります。
モッコウバラ、四季咲きバラ、ユキヤナギ、郁子、ヒトツバタゴ…、書ききれないくらい沢山出てきます。冬の間じっと我慢して見せてくれる表情には、毎年元気をもらいそしてフキノトウなど食を通して子どもの勉強にもなります。
植威モデルガーデンではこれから夏にかけてブルーベリー、無花果、秋には山芋、ムカゴといったものまで庭にあります。
そして数多くの植物が創り出してくれる造形美こそ、これからの庭造りのひとつのテーマであると思います。