JWマリオット・ホテル奈良、ビアガーデンの植栽のご依頼でした。古都奈良という事で、和の雰囲気を醸し出す植栽にと、メインの大型鉢には紅葉の美しいドウダンツツジを。
ドウダンツツジのイメージとしては、よくお寺とか刈り込まれてみっちりと真赤に紅葉する低木類というイメージがあるかと思いますが、実は自然樹形の美しい樹なのです。刈り込みに堪えうる強さを持っているので、そのように植えられることが多いのです。今回はその強さと、樹形の美しさ、紅葉の美しさ、そして自然樹形の場合成長が遅めであるという事で、鉢植植栽にぴったりだと思いご提案しました。鉢植の場合、樹木の成長が速いと、2~3年で根詰まりしてしまいます。なので、成長スピードと鉢の大きさは重要です。また、鉢が大きい方が地植えに近い状態となり、水管理も少しは楽になります。
違うエリアには鍛冶屋さんに製作協力してもらった造作野菜プランター。高さを出した段々のデザインが新しいです。ハーブなどの苗は地元農家さんが植えました。プランターで収穫してそのままカクテルなどに使うそうです。
他にも細長い屋上エリアに点々と、潤いの植栽をしています。すべて管理のしやすい主に常緑のものですが、出来るだけ種類を豊富にして花なども楽しんで貰えるようプランしました。
夏の夜、奈良の真ん中で、潤いと落ち着きがあるけどなんだかわくわくする気持ちでお酒を味わってもらえれば幸いです。