コラム

入社してから早9か月ほど…
幼少期から外遊びをほとんどしてこなかった私が外仕事をして自然と触れ合うようになって体感したことを記したいと思います。

発見① 力持ち

職人さんを見ていると土や石を何事もないように運んでいるイメージでしたが、実際に持ったり運ぶようになってその重さに驚きを隠せませんでした。少し移動させるだけでもかなりの労力を使います。道具を活用したり、力を分散させる持ち方によって少しでも身体への負担を軽くする方法も学びました。

発見② 暑さと寒さ

年々気温が上昇していると言われていましたが、中高と外部活をしていた私でもここまで暑いのかと信じられないほどでした。
体力的につらいことも多いですが、常にエアコンの中で快適に暮らしていた時よりもダイレクトに自然を感じられている喜びがあります。地球に、自然のなかに住まわせてもらっているという感覚になります。

発見③ 唯一無二

当たり前のことですが、石や樹はどれひとつとして同じ形や表情がありません。そのことに改めて気づかされました。同じものがないからこその難しさも楽しさもあります。

発見④ 空の表情

普段あまり意識しない空ですが、じっと観察していると時間によってどんどん表情を変えていきます。何もせずただじっと刻々と変化する空を眺める。それだけで日頃の疲れがすっと消えていきます。

発見⑤ 庭ができる前と後

庭ができる前と後では建築の印象がかなり変わります。できる前は固い印象でも樹一本そこに立つだけで、柔らかく落ち着いた印象になります。建築と自然、人工と自然。一見相反するものでも庭によって何倍もその場所に馴染んだ素晴らしい風景になります。そのお手伝いができることに感謝です…

趣味のはなし

突然ですが、みなさんは座右の銘や好きな言葉はありますか?
私は「一期一会」という言葉が好きです。
人との出会いも自然との出会いも一日一日も一期一会です。日々の出会いを大切に過ごしていきたいなって思います。
そんな私ですが、今回は趣味である写真、陶器(ぐい呑み)、読書(小説)についてお話ししたいなと思います。

現場での作業のこと、楽しいこと・大変なこと

趣味のはなし① 写真

父親の影響で大学のころから本格的に写真を撮るようになりました。撮る対象は自然が多いですが、落ち葉などの自然の持つはかなさに魅力を感じ、シャッターを押しています。庭師として働いていますが、多くの人に届けたいのは木漏れ日や風に揺れる葉の音などのあたたかさや安らぎの自然です。ですが、自然は様々な表情や色を持っています。人間にとって恩恵を与えることも恐怖を与えることもあります。そういった様々な色を発見したいという思いでシャッターをこれからも押し続けていきたいです。

趣味のはなし② 陶器

僕は普段お酒を飲まないのですが、ぐい吞みが好きで集めています。お酒飲まないのになんで?と思われるかもしれません。ただ飲み物を飲むだけだったら使い勝手の良いコップを使ったほうがいいと思います。しかし、あえて少量しか入らないぐい呑みを使うことで「飲む」という毎日の当たり前の行為が少しだけ特別なものに変化します。ひとつとして同じ形や見た目、質感のものがなく使っていくごとに表情が変化していきます。ぜひみなさんも試してみてほしいです。

趣味のはなし② 小説

小さいころから小説が好きでよく読んでいます。活字が苦手という方もいると思いますが、活字だからこその良さが僕はあると思います。漫画のように絵がないため自分で自由に情景を浮かべることができます。また、知らない言葉、表現方法を学ぶ楽しさも味わえます。