コラム

今年は梅雨明けが早く、急に真夏がやってきました。皆様、いかがお過ごしでしょうか。特にスポーツをされている方や外仕事の方は健康管理に気を使う時期なんじゃないでしょうか。

屋根のない炎天下での現場作業が多い夫は、夏になると水分補給の仕方に結構なこだわりを見せます。まず、水は6リットルくらい用意します。冷たすぎると吸収が悪くなるので、弱めの冷蔵庫くらいの温度でしょうか。クーラーボックスに保冷剤を入れて、その中で保管です。(車中は暑くなるので携帯電話もそこで保管)

塩分は基本、梅干と塩で摂ります。梅干は塩だけでつけたもの、午前中1個、午後も1個。塩は水を飲むときに少しずつ舐めます。昔はスポーツ飲料をメインにしていましたが、梅干と塩の方が格段に体が楽だそうです。これは何かとお世話になっている治療院の先生のアドバイスです。大量に汗をかく場合、スポーツ飲料を多く摂ると体液が濃くなり、血がドロッとなりやすいそうです。(何せ飲む量が多いので、添加物や甘味料の摂り過ぎも気になります。)あとはお昼ご飯の一品として冷たい出汁を持って行きます。スポーツ飲料も時々持って行きますが、500ml以上飲むことはありません。数年前からこの方法になり、年はとりましたが若い頃より夏バテしなくなった、と、妻である私も感じています。

「健康管理も仕事のうち」社会人になれば誰もがある程度、責任感を持って生活をしていると思います。しかし、このような過酷な状況では普通の管理では追いつかず、かなりの工夫をしないといけないと感じています。現在の夫の「水分の摂り方」も、試行錯誤と人体実験のようなことを繰り返し行きついた結果です。忙しい夏を何とか乗り切るため、そしてまだまだこの先元気に動けるように。疲れやすく体がしんどいと、横着してしまいますからね。仕事のクォリティを守るためにも自己管理は本当に大切です。

私たちにとって過酷な夏は、もちろん植物にとってもそうです。上手く乗り切るためやはり水管理が大切です。特に植え替えて1~2年の木はまだ根がしっかり張れておらず、根付くために沢山の水が必要です。たまに「山の中では自然の降雨だけで生きているんだから大丈夫でしょ?」と聞かれます。しかしよく想像してみてください。庭には山のように、苗木を直射日光から守る大木の木陰はありませんし、地面に含んでいる水の量も全然違います。それに実生(種から出たもの)と、植え替えものの違いも有りますし、山でも条件が合わなければ枯れているのです。もちろん植え替え時に土壌改良をして根は張りやすいようにしていますが、その後の水管理は非常に重要なのです。

では、どれくらい水をやればいいのか?よくお伝えするのは「夕立をイメージしてください」です。ゲリラ豪雨ほどは必要ありません。30~40分ほど、ザーっと降る、というイメージでしょうか。何せ、根鉢の深さが40~50cmだとしたら、その深さまで水がしっかりと染み込むようにしないといけません。高さ5m超などの大きい木ならもっと深いです。ひしゃくやジョーロで打ち水のように表面だけ濡らしてもすぐに蒸散してしまいますので、ホースのシャワーでしっかりと根鉢に行き渡るようにあげて下さい。そして根だけでなく、葉からも水分を吸収しますので出来るだけ葉水もしっかりあげることをお勧めします。日光の強い時は葉焼けしてしまったりするので、早朝や夕方以降がいいですね。

日々庭を観察していると木が水を欲しがっているかどうかが解ってきます。葉に張りがない、しんなりしている、という時は水不足かもしれません。ぼちぼち11年目の植威モデルガーデンでも、春~夏の雨が降らない日は出来るだけ散水をしています。葉っぱが生き生きとして、素晴らしい木陰をつくってくれています。

暑い夏の健康管理
暑い夏の健康管理

写真は、私たちも応援している「おやじキャンプ飯」

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のクラウド・ファンディングのリターンで頂いたキャンプ用品手ぬぐい。イラストがお洒落でとても気に入っています!ショートムービーは現在シーズン2まで。なんとも言えない味わいがあり、はまってしまいました。シーズン3が楽しみです。

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