コラム

この度、私達植威は、庭の本を出版する事となりました。その名は「庭思考」。現在、Amazonさんで販売されています。
少しでも多くの人が、街の風景(建築や庭)を意識する機会になれば良いな〜と思いながら書いた本です。だから、日本全国のできるだけ沢山の方に読んで頂けたら嬉しいです。

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ジャンルは庭や家づくりになりますが、もっと広い意味では思想本な部分もあると思っています。
私達は、造園や剪定などお庭に関する事を生業としていますが、良い風景をつくる事で、生業がそのまま社会貢献になれば良いなぁという思いで頑張っております。最近は、庭も建物もカッコ良いともっといいよね、という考えから、建築家とのコラボレーションや庭と建築を一緒に一から考えるプロジェクトにも力を入れています。そういう活動をしながら湧いてくる庭や風景への思いや日々考えまくり挑戦や失敗をして得た知恵など、日々の仕事や自身の家づくり庭づくりの具体的な例や考え方を盛りだくさんまとめています。

2018年にGalaxyBooksさんから庭本執筆のお話を頂いてから3年…通常運転しながらの執筆で、出版にこぎつけるまで随分と時間がかかってしまいました。
最初は、ホームページのブログ更新もままならないのに、執筆なんか出来るのかと不安だらけでした。しかしこんなチャンスはなかなか無いなぁと思い決心し、今となっては本当に書いてみて良かったと思っています。

考えをまとめるだけでも難しいのに、それを多くの人に伝えるために書くというのは、本当に大変な作業でした。仕事が忙しくなると数ヶ月完全にストップしてしまう事もあり、そうなると、なんだかちょっと書きたいことが変わるんですよね。思考がさらに深掘りされたり、洗練されると言うか。2回は大幅に書き直しましたね。思い返すと楽しかったけどあの時には戻りたくないです(笑)。子育てと同じ感じでしょうか、愛しい時間であった事は間違いないですけどね。

時間はかかりましたが、おかげでとても読みやすい本にはなったんじゃないかなと思っています。伝えたいこともかなり書けたと思います。情報は更新されますし考えも段々と変わるでしょうが、根本的な部分は執筆しながらかなり研ぎ澄まされたのでそこはいつまでもそうなんだと思います。是非、庭や風景、家づくりや空間づくりに興味のある方は一度手に取ってみてください。費用対効果はあると思います(笑)

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ところで、表紙のデザインについてちょっとお話させて下さい。これ実は、近所の友人達で全部出来あがっちゃたんです。まず、施工写真を撮って頂いたのが二村写真事務所の二村さん。題字はタトゥーアーティストのpxsxl (パセリ)さん、ウイスキーを呑みながら筆で描いてくれました。題名の決め手となるアイディアをくれたのが陶芸家の木ノ戸久仁子さん。みんな近所の飲み友達という(笑)。改めてありがとう。
他にも、本の中にはカメラマン、工務店、専門業者などで沢山の比叡平の方々が登場しています。いつも本当にありがとうございます。その他地域の建築家、職人さん、施主様も。皆さんとのご縁でこの本が生まれました。そして執筆のきっかけから出版まで長々とお付き合い頂いた出版会社様、担当者の小畑さん。本当にありがとうございます。これからも宜しくお願いします!