外構工事が完成したあと、庭はどのように剪定、管理していけばいいのか?コストはどのくらいかかるのだろう?と疑問を持つ方は多いと思います。庭は工事が終わった瞬間が完成ではなくむしろ始まり。少しずつ植物が成長し、季節を重ね、落ち着き、風景になっていきます。今回は、私たちが考える「外構工事が終わった後のリアル」をお伝えしたいと思います。
庭が出来て数年は、実はあまりやる事は無い
私たちが施工するナチュラルガーデンでの多くの場合、最初の5〜6年は木々にしっかり枝を伸ばしてもらいます。「そんなに切らなくていいの?」とびっくりされることもありますが、本当にそうなんです。木は植えるとき、根巻をされた状態です。そこから細かい根が成長し新しい土地にしっかり根付くのに2~3年かかります。なので、最初の数年はそもそもそんなに伸びないのです。
剪定は必要ありませんが、根付くまで水やりには気を使います。近年夏が年々暑くなってきたこともあり、水やりを怠ると高確率で枯れます。広い庭の場合は結構大変なので自動散水システムを導入する方が多いです。簡易なシステムなら費用も抑えられメンテナンスもしやすいです。

管理コストは人それぞれ。ローコストな庭は計画次第。
植栽後3年程経つと土に根が張り、水もしっかりと吸収できるようになり、成長スピードが上がります。そうなってからは1〜3年に一度程度の剪定で自然樹形を保っていきます。(広い庭で木を大きくしていっても問題ない場合はほとんど剪定しない事もありますが)
植栽の種類や好みの植栽量(スッキリしているのが好きか、茂った感じが好きか、など)、施主様がどのくらいご自身で手入れをされるかによって状況は変わるため、必ずこうという決まった形があるわけではありませんが、弊社で工事させて頂いた施主様の場合ですと、普段はできる範囲をご自身で管理し、「少し茂ってきたからそろそろ一回綺麗にしてもらおう」と思われたタイミングでご相談いただくことが多い、という感じです。
下草類の剪定や芝刈り作業は定期的なメンテナンスを依頼いただく場合もありますが、ほとんどの方がご自身でされています。芝の面積が広い庭ではロボット芝刈り機を導入される方も。毎日出動して少しだけ刈っていくので、刈った芝クズを集める必要が無くとても楽だということで、なかなか効果的なようです。
マツやマキ(剪定に手間がかかる)、刈り込みでつくった樹形があるような庭園を維持するのは確かに大変です。最低でも年1回、綺麗に保つなら年2~3回剪定と掃除に入ることもあります。「庭を持ったら大変」というイメージがあるのも、昔はそう言った形式の庭が多かったからでしょう。それに比べれば、ナチュラルガーデンの管理コストはかなり低いと言えます。

木は切らない方が樹形を美しく保ちやすく、手入れも少なくてすむ。
木は基本的に切れば切るほど反発して枝を伸ばします。必要以上に手を加えず木の個性を生かしながら整えることで、年月とともに味わいのある姿へと育っていきます。ですから、小さな庭には成長がゆっくりで大きくなり過ぎない性質の樹木を選び、大きく育つ木を植える場合は道路や隣地との距離を十分に確保し、出来るだけ切らなくても良いプランで植える。自然な外構計画の鉄則とも言えます。
逆に密度のある生垣をつくりたい場合はその性質を利用し、毎年刈り込んで美しい垣根に育てていきます。ただし、長期間放置すると道路や隣地へ大きく張り出してしまい、そうなると強剪定が必要になり見た目が悪くなってしまうので、生垣は管理頻度が高めだと考えておいた方が良いでしょう。

庭のコストをどう捉えるか
庭に草木がある以上、多かれ少なかれ手入れはしないといけない。けれどその手間やコスト以上に、四季の移ろいや木陰の心地よさ、鳥が訪れる風景は、毎日の暮らしを豊かにしてくれます。
自然が好きな人はいい意味で諦めて、車の車検や定期的な散髪くらいの感覚で、少し費用がかかるが庭に木があって楽しい、気持ちいい、そんな暮らしをしてみるのも良いと思います。「大変そう」というイメージだけで植栽を残念な方向で諦めてしまうのは勿体ない。自分たちの暮らしに合った庭を考えてみませんか?
もし、ローメンテナンスな庭が気になる方は、別ブログ「本当にローメンテナンスな庭とは」も読んでみてくださいね。















